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緑内障のあれこれ

[2023.10.20]

おはようございます。

昨日Xで両眼緑内障で目を摘出したわんこを見ました。動物好きとして、目をなくしたわんこの姿に心締め付けられる一方、飼い主と楽しそうに遊ぶ写真に心癒されました。

ということで今日は緑内障のお勉強です。

皆さん、日本人のどれぐらいが緑内障に罹ってるかご存じですか?

実は40歳以上の日本人の20人に1人です。

そう、とても多いんです。

緑内障と診断された方のほとんどは実は無自覚なんです。視野が一部分かけてても、実は気が付かないもので、特に片目だけなら、いい方の目でカバーしてるので、気づかないところで進行してしまうのです。

では何が原因なのでしょうか。生まれつき眼圧が高い高眼圧症ですとリスクが上がります。また家族に緑内障の方がいると、リスクが上がります。ステロイドという薬を使っている方は眼圧が上がる可能性がありますし、糖尿病が進行すると眼圧が上がることがあります。また、高血圧の方が、薬のせいで夜間低血圧となっている場合、目への血流が減るせいで緑内障のリスクが上がってしまいます。他にも、睡眠時無呼吸症候群がリスクとの報告もあります。

先ほども申し上げたように、初期は症状がありません。そこで、健診や、視野のセルフチェックサイトで一度ご自身で試してみるといいでしょう。

いざ緑内障といわれると不安ですよね。緑内障は一昔前は失明するものだと言われてました。

事実、日本における失明原因の第一位は緑内障です。

しかし、現在研究が盛んにおこなわれ、多くの緑内障点眼薬が開発されております。

点眼薬を正しく毎日つけ、眼圧を下げることで進行を防ぐことができます。また、白内障手術を行うことでも眼圧を10%落とすことができます。それでも眼圧が下がらない場合、目の水の出口(隅角)にレーザーを当てることで、眼圧を下げる方法もあります。どうしても眼圧が下がらず、視野障害が進行する場合、眼圧を下げる手術の適応となります。気を付けないといけないのが、

①緑内障でやられた視野は元に戻らないので、治療しても視野はよくならない。

②毎日正しく目薬を付けないと、付け忘れた日は眼圧が上がり、視野が悪くなってしまう。

③手術をしても、決して視野は元に戻らない。

緑内障は診断されたら一生治療を要しますし、見えなくなる恐怖を抱えると思います。

しかし、正しく治療すれば進行スピードを抑えることができ、視野障害が軽度のまま維持することができます。

大事なことは早期発見、早期治療です。

この記事が、すこしでも皆様のお役に立てれば幸いです。

 

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