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こんな薬飲んでる方は必ず眼科受診を!!!

[2025.02.26]

皆様こんにちは!

三連休寒かったですが、今週から気温が上がってきて過ごしやすくなりましたね。このまま春かなと思ったのですが、来週また気温が下がるそうで、体調管理に気をつけましょう!

今日のテーマは、目に影響を及ぼす薬に関してです。

内科や他の科から色々お薬が処方されてる方、ご家族で色々薬を飲んでる方、通院で点滴を受けてる方などいらっしゃると思います。その中でも実は目に色々と影響を及ぼす薬があるので、今日はそんな薬達のご紹介および啓蒙活動です。

まず目の表面である黒目、つまり角膜に影響を与える薬。

TS-1: これは抗がん剤になるのですが、胃がん、肺がん、結腸がんなど様々ながんの治療に用いられている薬品です。こちらのお薬、実は涙の中に薬の成分が出てくることが分かっており、抗がん剤の成分が角膜に直接影響を及ぼすことで、角膜に障害を及ぼします。治療としては薬の中止なのですが、中止後も角膜障害が進むことがあり、注意深く見ていく必要があります。

アミオダロン(アンカロン): 不整脈のお薬です。こちらの薬ですが、アミオダロン角膜症と呼ばれる特徴的な角膜障害を起こします。多くの場合視力に影響を及ぼすことはないことや、心臓の状況的に中止出来ないことが多いです。

アマンタジン(シンメトレル): こちらはパーキンソン病の治療薬になります。こちらのお薬ですが、まれに角膜内皮細胞と呼ばれる角膜の透明性を維持するのに重要な細胞に影響を及ぼし、角膜が濁ってしまう副作用が報告されております。原則薬剤中止ですが、進行してしまった場合、角膜移植が必要になってしまうケースもあります。

次に網膜に障害を与える薬剤

プラケニル: プラケニルは全身性エリテマトーデスに用いられる薬です。この薬剤は長期投与による網膜の障害が分かっており、定期検査が必須となります。網膜症が出た場合、不可逆性の障害ですので早期発見が特に重要となります。

タフィンラー・ビラフトビ・メキニストなど:こちらは皮膚がん、特に悪性黒色腫に用いられる分子標的薬とやばれる薬剤です。これらの薬剤はぶどう膜炎と呼ばれる目の中の炎症を惹起します。ぶどう膜炎が眼球全体に及ぶ場合、投薬の中止が必要となります。

視神経に影響を与える薬剤

エタンブトール(エブトール): こちらは結核に用いられる薬剤となっております。長期投与にて視神経が障害を受けることがあり、こちらも視神経障害が見つかった場合、速やかに投薬中止となる薬剤です。

最後にステロイド

ステロイド剤: ステロイドは目に多くの影響を与える薬剤です。眼圧上昇、それに伴うステロイド緑内障、白内障、中心性漿液性網脈絡膜症と呼ばれる目の奥の網膜の下に水が溜まって見えづらくなる疾患、など様々挙げられます。

 

勿論これだけではございません。あくまで代表的なものをあげただけであり、様々な薬が目に関連します。

何か内服のことで気になる方は是非ご相談ください。上記薬剤投薬中の方は是非一度眼科検診を行いましょう。

 

さて本日の一枚ですが、

おやつを食べながら寝るランです。

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