目の渇きをより詳しく検査
皆様こんにちは。
寒さが本格化し、暖房つけてあったまるのはいいですが、加湿できてますか?
加湿しないと目の乾燥、強まってしまいます!
今日は当院でもお悩みの方が多い、目の乾燥について。
一言目が渇くといっても、原因は様々あります。
そもそも涙というのは、ムチン、水、油の三層からできているのですが、どれか一つでも欠損すると症状が出現してしまいますし、治療方法も変わってきます。
そんな涙の油層についてのお話。
涙の油分はマイボーム腺と呼ばれる部分から作られます。
イラストのまつ毛すぐ近くにたっくさん存在してます。
この出口が細菌などによって詰まりを起こすと、涙の油分が足りなくなり、涙が非常に乾きやすくなります。(油が水の蒸発を普段は防いでくれてるわけです!)
ではこのマイボーム腺が元気かどうか、どう見ればわかるか。
もちろん診察で詰まってる所見であったり、マイボーム腺開口部が充血を起こしてたりしていれば予測はつくのですが、マイボグラフィーと呼ばれる検査があります。
赤外線光を用いてここを撮影することで実はわかるのです。
(LIME研究会より画像参照)
こちら左上下は健康なマイボームです。集合体恐怖症の方にはちょっとびっくりな写真なのですが、油を造る工場が元気な状態です。それに対して右の上下は工場がだいぶお休みしている状態です。
このように診察室の機械でチェックすることでマイボーム腺が元気かどうか確認できる上、マイボーム腺に問題が起きている場合、それに合わせた治療を進めていくことで改善が期待出来ます!
自分自身のマイボームが気になる方はお気軽におっしゃってください!
今日の一枚ですが、白黒赤の団子三兄弟柴犬です。