秋に見られる目の周りの皮膚症状
急に気温が下がり、暑い夏がようやく終わりましたね。
そんな秋に気をつけたい皮膚症状をいくつかご紹介します。
① ギンナン皮膚炎
9~11月に銀杏拾いをし、銀杏の殻むきをして起きる皮膚炎です。
顔面、とくに目の周囲が強く浮腫んで目が開けにくくなってしまいます。銀杏の外種皮にはギンゴール酸、ギンゴール、ハイドロギンゴール、ビロボールと呼ばれる4つの化合物が含めれており、これは食べる部分にはありません。これらが皮膚炎の原因になります。
② 夏のダメージ肌
今年の夏もとても日差しが強く、紫外線がいっぱい降り注いでましたね。
夏にあびた紫外線の影響が、秋にやってきます。紫外線によるダメージによって乾燥やかさつき、さらにメラノサイトが増えることで癌に進行しうる日光黒子と呼ばれる皮膚病変が顔などに出てきます。
③ ハウスダストによるアトピー性皮膚炎
ダニは高温多湿な夏に一気に増えます。寿命が約3ヶ月なので、秋に死骸となって破片となり、ハウスダストとなります。そのため、秋はダニに起因するアレルギーが起きやすい季節です。
以上が目にも関連してくる、秋に気をつけた皮膚症状です。もちろん全身で見るともっと沢山疾患はありますが、目の周りとなるとその三つが比較的よく見られる所見となります。
思い返せば大学時代、北海道大学の13条門という門から自転車で校内に入って行くのですが、通称銀杏並木と呼ばれるイチョウの木が並んだ通りで、秋になると銀杏の匂いが凄まじくて、その銀杏目当てに多くの方が銀杏拾いに来てるのをふと思い出しました。銀杏の処理を知らない私は拾っても調理できないからそっと見てるだけだった思い出がふと思い出されました。
北大のイチョウ並木です。毎朝自転車でここを爆走していた日々が懐かしいです。
本日のランですが、鼻ドアップのランです。