白内障手術で選べる眼内レンズ「アイハンス」とは?特徴を解説
皆様こんにちは!
最近、よくブログ見てますよというお声をいただき、執筆意欲マシマシになってる今日この頃です。
白内障手術をご検討中の方から、「眼内レンズにはどんな種類がありますか」というご質問をよくいただきます。当院では、その選択肢の一つとして「アイハンス(TECNIS Eyhance)」という眼内レンズをよく使用しています。今回は、このアイハンスがどのようなレンズなのか、一般的な単焦点レンズとの違いも交えてご紹介しようと思います。

まず、白内障手術では、目の中にある水晶体を摘出して、新しいレンズを挿入します。
それが眼内レンズなのですが、その中でもこのアイハンスとはどのようなレンズか?
アイハンスは、AMO社が2発売している眼内レンズであり、保険適用される「単焦点眼内レンズ」に分類されます。従来の単焦点レンズはレンズ全体が一つの距離にピントが合うよう設計されていますが、アイハンスはレンズ中心部の約2.0mmに、なだらかな度数の変化(+0.5D程度)を加えることで、遠くから中間距離にかけての見え方の範囲を広げる工夫がされています。多焦点レンズのようにピントを複数の距離に分けるものではなく、あくまで単焦点レンズの延長線上にある作りになっています。
ではこれまでの 一般的な単焦点レンズとの違いはなんなのでしょうか。
従来の保険適用の単焦点レンズは、遠くにピントを合わせた場合、パソコンの画面や新聞の見出し程度の中間距離がやや見えにくく感じられることがあります。アイハンスは、遠方の見え方の質を保ちながら、中間距離の見えやすさも意識した設計になっている点が特徴です。また、色収差が少なくコントラスト感度が高いこと(多焦点眼内レンズでは色のコントラストの見え方が悪くなってしまいますが、アイハンスではそれが起きにくいです)、光がにじんで見えるハローやグレアといった現象が従来の単焦点レンズと同程度に抑えられていることも報告されています。薄暗い環境でも見え方の質が保たれやすいとされる点も、レンズ選びの際にお伝えしているポイントです。
注意が必要なこととして、アイハンスは中間距離の見えやすさに配慮したレンズですが、多焦点レンズのように近くの細かい文字まではっきり見えることを目的としたものではありません。手術後も、読書や細かい手元の作業では老眼鏡が必要になる場合があります。見え方の感じ方や改善の程度には個人差があり、すべての方に同じ効果が得られるとは限りません。また、目の状態によってはアイハンスが適さない場合もあるため、実際に使用できるかどうかは、診察や検査の結果を踏まえて判断いたします。
手術費用ですが、多焦点眼内レンズを選ばれる場合は「選定療養」という制度により、手術費用は保険適用でもレンズ代の一部が自己負担となるのが一般的です。一方、アイハンスは保険適用の単焦点レンズに分類されるため、通常の単焦点レンズと同様の費用で手術を受けていただくことができ、追加のレンズ代はかかりません。
白内障手術で使用する眼内レンズには、アイハンスのほかにもいくつかの選択肢があり、目の状態やご希望の見え方によって適したレンズは異なります。どのレンズが合っているかは、術前の検査結果やお困りの症状、日常生活での見え方のご希望を伺いながら、相談のうえで決めていくものです。白内障手術やレンズの選択について気になる点がございましたら、どうぞお気軽に当院へご相談ください。
Q. アイハンスは多焦点眼内レンズですか?
A. いいえ、アイハンスは単焦点眼内レンズに分類されます。多焦点レンズのように複数の距離にピントを分けるものではなく、遠方から中間距離にかけての見え方を意識した単焦点レンズです。
Q. アイハンスを選ぶと追加費用がかかりますか?
A. アイハンスは保険適用の単焦点レンズのため、通常の単焦点レンズと同じ費用で手術を受けていただけます。多焦点レンズのような選定療養によるレンズ代の自己負担はありません。
Q. 手術後は老眼鏡が不要になりますか?
A. 中間距離の見えやすさに配慮したレンズですが、細かい文字を読む際などは老眼鏡が必要になる場合があります。見え方の改善の程度には個人差があります。
Q. アイハンスは誰でも使用できますか?
A. 目の状態によっては適さない場合もあります。実際に使用できるかどうかは、診察や検査の結果を踏まえて医師が判断いたします。
Q. アイハンスとほかの眼内レンズはどう選べばよいですか?
A. 目の状態やご希望の見え方によって適したレンズは異なります。術前の検査結果や日常生活での見え方のご希望を伺いながら、医師と相談のうえで決めていきます。
では今日の一枚ですが、

決してすごく仲がいいわけではない姉弟です。

