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多焦点眼内レンズ「パンオプティクス プロ」とは?特徴と研究データ

皆様こんにちは!

早速うちのわんこがボールと椅子を奪って大満足な写真をどうぞ!涼しくなって、走り回るのが楽しそうで見ててホッとします。暑い日に走り回ると熱中症が心配で心配で。

さて、今日ですが、

白内障手術の際、「できるだけ眼鏡に頼らない見え方にしたい」というご希望をお持ちの方から、多焦点眼内レンズについてご質問をいただくことがございます。今回は、今年日本で発売されたアルコン社の3焦点眼内レンズ「Clareon PanOptix Pro(クラレオン パンオプティクス プロ)」について、特徴と研究データ、そして知っておいていただきたい注意点をあわせてご紹介します。

まず、パンオプティクス プロとはどのようなレンズか。
パンオプティクス プロは、遠方(5m以遠)・中間(60cm前後)・近方(40cm前後)の3つの距離にピントを合わせられるよう設計された「3焦点眼内レンズ」です。素材には、内部の微小な混濁(グリステニング)が起きにくいとされる「Clareon(クラレオン)」という親水性アクリル素材が使われており、光学設計には「ENLIGHTEN NXT」という技術が採用されています。

パンオプティクス プロは、従来モデルである「Clareon PanOptix」を土台に、光学性能が改良されています。メーカーの公表データによると、レンズを通る光のうち実際に像を結ぶために使われる割合(光利用効率)は従来の88%から94%へ、見え方に影響しうる散乱光の割合は12%から6%へと半減したとされています。また、遠方から中間距離にかけてのコントラストが従来品と比べて16%向上したとも報告されています。理論上の光利用効率の上限が96%とされる中での94%という数値であり、光学設計として上限に近づいた形といえます。この光利用率ですが、利用できない光(従来だと12%)が多焦点レンズのデメリットである、ハローグレアと言って光の周りの輪っかが見えたりする原因となりますので、利用できない光の割合が減少することで、副作用も減ります。

次に研究で示されているデータ(パンオプティクスシリーズ全体の報告)です。
パンオプティクス プロは発売から日が浅く、プロ単体を対象とした長期の独立した研究はまだ蓄積の途上にあります。一方、同じ3焦点設計を用いる「パンオプティクス」シリーズ全体については、これまでに複数の研究が報告されています。例えば、13件の研究・513例を対象としたメタアナリシス(Zhu ら, 2023年)では、手術後に眼鏡がほぼ不要になった方の割合が91.6%、患者満足度が97%、「もう一度同じレンズを選びたい」と回答した方が99.2%であったと報告されています。

多焦点眼内レンズには、単焦点レンズにはない注意点もあります。前述のメタアナリシスでは、光がにじんで見える「ハロー」を感じた方が43.9%(そのうち症状が強かった方が5.4%)、「グレア(まぶしさ)」を感じた方が33.6%(症状が強かった方が2.9%)と報告されています。多くの場合、これらの症状は術後3ヶ月ほどで徐々に気にならなくなる(神経適応)とされていますが、感じ方や適応にかかる期間には個人差があります。また、多焦点レンズは単焦点レンズに比べて、狙った屈折度数からのわずかなズレの影響を受けやすいとされ、手術前の精密な検査と度数計算が重要になります。そのほか、年齢が若すぎる方、角膜の透明性が十分でない方、非トーリックタイプでは強い乱視をお持ちの方など、レンズの種類によっては適応とならないケースもあります。実際にご自身が対象となるかどうかは、術前の検査結果をもとに判断いたします。

パンオプティクス プロのような多焦点眼内レンズは、「選定療養」という制度の対象となるのが一般的です。この制度では、白内障手術そのものは公的医療保険が適用されますが、レンズ代の差額部分はご自身の負担となります。自己負担額は当院の白内障に関するページに載っておりますのでご確認ください。

パンオプティクス プロは、多焦点眼内レンズの中でも比較的新しい選択肢であり、光学性能の面で改良が重ねられていますが、メリットとデメリットの両方を正しく理解したうえで検討することが大切です。ご自身の目の状態や生活スタイルに合ったレンズ選びについては、術前の検査を受けたうえで、医師と十分にご相談ください。白内障手術やレンズ選択についてご不安な点があれば、どうぞお気軽に当院へご相談ください。

 

Q. パンオプティクス プロは従来のパンオプティクスと何が違いますか?
A. 基本的な3焦点の設計は同じですが、光利用効率や散乱光の少なさなど光学性能が改良されています。メーカー公表値では光利用効率が88%から94%に向上したとされています。

Q. 手術後、眼鏡は全く必要なくなりますか?
A. パンオプティクスシリーズ全体の研究では多くの方が眼鏡をほぼ必要としなくなったと報告されていますが、これは研究データであり個々の結果を保証するものではありません。見え方の感じ方には個人差があります。

Q. ハローやグレアが気になると聞きましたが大丈夫でしょうか?
A. 多焦点レンズでは光がにじんで見えるハローやまぶしさを感じる方が一定数おり、多くは術後数ヶ月かけて徐々に気にならなくなるとされていますが、感じ方や期間には個人差があります。また、従来の多焦点レンズと比べると、ハローやグレアは軽減されております。

Q. 誰でもパンオプティクス プロを選べますか?
A. 年齢や角膜の状態、乱視の程度などによっては適応とならない場合があります。実際に使用できるかどうかは、術前の検査結果をもとに医師が判断いたします。

 

では本日の一枚といきましょう!

娘のらんと見せかけて、、、お友達のすーちゃんでした。

(らん、スー、となるとミキちゃんを探したくなりますね、知らない方はキャンディーズを調べてください🎵)

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