メニュー

涙が出て仕方がない方へ

[2024.05.01]

皆さまこんにちは。

暑い日が続いたと思ったら今日は突如の悪天候。また明日から天気が回復するとのことで、登山に行く予定なのでホッとしております。

さて、今日のテーマは涙目、通称:流涙症です。

様々な要因によって涙があふれてしまう疾患で、目の不快感、涙が溜まって見えづらさを感じてしまします。

原因としては

①作られる涙が多い状態:分泌性流涙

②排出がうまくいかない状態:導涙性流涙

に分かれます。

①の原因としては、ドライアイが原因として挙げられます。これを外来でお話しすると皆さん驚かれます。

乾き目で涙があふれるの??

当然の疑問ですね。これは乾いてるのに涙が出る奇妙な現象から、奇異性流涙とも呼ばれます。目の表面を守るバリアである正常な涙が少ないので、冷たい風や目を一日使った夕方や夜、テレビ見てたりなど、何かの刺激に対して反射性に涙が出てしまう状態です。ですのでドライアイの治療をすると涙目が止まることがほとんどです。

また、ドライアイの有病率は17000人/10万人とかなり高く、流涙の症状で来られた場合、まず第一に調べる必要のある疾患です。

次に帯状疱疹などで顔面神経麻痺がおき、その後遺症で下まぶたが外に向いてしまう、眼瞼外反症があります。ほんらい目を守る瞼が目を守れないため、ずっと目が乾燥刺激を受けることで涙が出てきてしまいます。この場合、治療法としては手術しかありません。

②の原因として高齢の方に多いのが結膜弛緩症と呼ばれるものです。

お年をとるとお肌の曲がり角に差し掛かりシワが出てきますよね。いやなことに白目(結膜)も同様にシワが寄っていしまいます。よったシワが涙の排水溝である涙点をふさいだり、本来下まぶたの内側にためることができた涙が、シワに占拠されてしまったことで、涙があふれてしまいます。流涙以外にも目の違和感や、白目の出血を頻繁に繰り返します。

治療としては当院では、白目のしわを伸ばす手術を行っております。お薬では治らない疾患なのでこれしか方法がないのです、、、

次に②の原因で多いのが涙道閉塞症です。涙の排水溝が詰まりを起こしてしまうことでおきる涙目で、外来で生理食塩水を流してみることで詰まっているか分かります。

涙管チューブと呼ばれるチューブを挿入したり、外科的な手術を行うことで改善します。

他にも抗がん剤の中には涙に染み出て角膜を傷つけ、涙道をふさいでしまう薬もあります。

 

このように様々な原因があるのですが、外来で多く遭遇する疾患はドライアイと結膜弛緩症です。涙が気になる方はぜひお伝えください。

さて本日のランですが、お友達のゴールデンの家の前でワクワクするランです。

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME