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当院における緑内障手術に関して

[2025.05.19]

皆様こんにちは!

日本では現在40歳を超えてる方のうち20人に1人、70歳を超えると10人に1人緑内障を発症しております。

緑内障となると初期治療としてレーザー治療や点眼治療を行って眼圧を下げていきます。

それでも眼圧が下がらない場合や、眼圧は下がっても視野が進行する場合、点眼薬を強めたり追加していきます。

ただ、それでも悪化していくケースが中にはあります。そう言った場合、緑内障手術を考慮する必要があります。

ではどう言った場合手術を行うかというと、

  1. 点眼中の眼圧が常に12を超えてかつ視野欠損が進行する場合
  2. 点眼してても眼圧が20を超える場合
  3. 点眼が3、4本となり毎日の治療が大変になってきた場合
  4. 点眼じゃ間に合わず、眼圧を下げる内服薬も必要になった場合

そうなると手術が必要となります。

ではどう言った手術があるのでしょうか。

①iStent(アイステント)

こちらは大きさ0.36mmのチタン製のトンネルを目の中の水の排水溝に埋め込む手術となりますiStent inject® Trabecular Micro-Bypass Instertion illustration.

現在白内障手術と同時の手術でのみ適応となっており、白内障手術を行うときに追加で5分ほどで終わります。

軽度の出血を伴うので次の日やや霞んで見えますが、数日で改善します。術後は眼圧が平均3~8mmHg下がる事がわかっております。

こちらは指定の講習を受けた医師のみができる手技となっております。

メリットとしてはわずかな侵襲で眼圧下降効果を得る事ができ、眼圧が下がることで視野欠損進行予防が期待できる+現在使用している目薬の本数を減らすことが期待できるといったことが挙げられます。

有害事象として報告されてることは、前述したとおり出血により数日霞んでみること、一時的な高眼圧や低眼圧などがあります。

②線維柱帯切開術(マイクロフック)

目の中の水の排水溝である線維柱帯をマイクロフックと呼ばれる器具を用いて広げる手術になります。

谷戸氏ab interno トラベクロトミーマイクロフック 直 | | 手術器具 | 株式会社イナミ

上の写真のグレーのメッシュ部分が排水溝になっており、小さなフックを用いてここを広げていきます。

iStentと違って白内障手術同時でも、白内障手術が終わってる方にも用いることができます。

眼圧は25~30%低下すると報告されております。また、出血を伴うので、一時的な視力低下と眼圧上昇を認めますが、出血が吸収されればそう言ったことはなくなります。

③プリザーフロマイクロシャント

上記の手術のほかに、緑内障の進行が止まらない方はこれまで線維柱帯切除術と呼ばれる古典的な手術が行われてきました。こちらの手術は手術時間が長く術後管理も大変でした。

こちらに代わるものとして出てきたのがプリザーフロマイクロシャントと呼ばれる器具を用いた手術になり、こちらも指定の講習を済ませた医師でしか行えない手術となっております。

長さ8.5mm、幅1.1mmのチューブを眼内に留置します。

Preserflo MicroShunt for POAG - mivision

上の写真のように、新たな目の中の水の流出路を作成する手術になります。こちらの手術は点眼やレーザー治療を行なっても眼圧が下降しない、視野進行が強い方に行う手術になります。

手術時間は40分ほどとなります。

術後一時的に高眼圧や低眼圧となることがあり、場合によっては追加処置が必要となる場合がございます。

手術に関しては適応とならないタイプの緑内障もありますので、診察にて確認していきます。

 

上記①と③に関しては現在認可を通している段階でありますので今後手術可能となります。

緑内障は生涯にわたる点眼治療、さらに検査ごとに視野が進行してないか不安になることが多々あると思います。

少しでも不安を取り除く選択肢を提示するのが我々の役目ですので、ぜひご相談ください。

 

では今日の一枚ですが、去勢手術後元気にしている我が家のにゃんこです。

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