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老眼ってなんとかならないの?

[2025.12.15]

皆様こんにちは!

眼科にかかられる方で、手元見えづらいけどこれって、、、

とおっしゃられる方がたくさんいます。

誰しもあまり老いを受け入れるのは難しいもので、言い方を変えて

「それは瞳の曲がり角ですね」とお伝えさせていただいております。

手元を見るためのメガネや遠近両用のコンタクトレンズを用いるしかないのですが、実は海外では老眼に対する点眼薬が発売されているのです。

ということで本日は

老眼改善治療薬について

― 点眼で老眼は治るの?最新情報まとめ ―

40代頃から「近くが見えづらい」「スマホが遠くなる」と感じる老眼。
これまでは眼鏡・コンタクトが主な対策でしたが、近年 薬で老眼を改善する“治療薬” が世界的に注目されています。

海外で使われている老眼改善治療薬をまとめてご紹介しましょう。

① 収縮瞳孔点眼(ピンホール効果による老眼改善)

老眼治療薬の多くは
瞳孔(黒目の穴)を軽く縮めることで焦点深度を稼ぎ、近方視を改善する薬
です。
カメラの絞りを絞るとピントが合いやすくなる仕組みと同じです。

目を細めたり、小さな穴を通すとよく見えたりすると思いますが、それと同じです。

■ 海外で承認:ピロカルピン点眼(例:Vuity®)

アメリカで2021年に承認された 初の老眼治療点眼薬 です。

● 主成分

1.25% ピロカルピン

● 作用

  • 瞳孔を縮める

  • 焦点深度が増し、近方視が改善

  • 効果は 約6時間持続

● 効果

  • スマホ・読書距離での視力改善

  • 老眼鏡を使う頻度が軽減

● 副作用

  • まぶしさ減少(利点でもある)

  • 夜間の見えづらさ

  • 頭痛

  • 一時的な充血

※近視・白内障初期の人には効果が出にくいことがあります。

② 複合点眼

海外では、下記のような複数薬剤を組み合わせた老眼点眼が研究・臨床使用されています。

■ ブリモニジン(α2作動薬)

  • 瞳孔径を小さくし、夜間の視力低下が少ない

  • 刺激が少ない

  • 緑内障治療薬であり、20人に1人アレルギーを起こす

■ ピロカルピン+NSAIDs(消炎薬)

  • ピロカルピンの作用を緩和しながら、持続時間を延長

  • 眼のだるさ・頭痛を軽減

 

注意!これらの多剤併用点眼は日本では未承認(2025年現在)
 しかし研究は急速に進んでおり、老眼治療の将来性が期待されています。

③日本での現状:承認された老眼治療薬は「まだない」

2025年現在、日本では 老眼改善を目的とした正式な承認点眼薬は存在しません。
その理由:

  • 日本の薬事は安全性の基準が厳しい

  • 夜間視力低下などの副作用の懸念

  • 長期的な眼圧変化・炎症の影響が未解明

ただし、海外の研究進歩により、数年以内に日本で承認される可能性は十分あります。

老眼治療薬のメリット・デメリットまとめ

メリット デメリット
老眼鏡なしで近くが見える 効果は一時的(数時間)
若年~中年層に特に効果的 夜間の視力低下
非侵襲的で気軽に使える 慣れるまで頭痛などが出ることも
片眼だけの使用も可能 近視・白内障があると効果が弱い

まとめ:老眼治療薬は「新しい選択肢」になる

老眼は避けられない加齢変化ですが、
薬で改善できる時代がほぼ始まっています。

  • 海外ではすでにスタンダードになりつつある治療

  • 日本でも今後承認の可能性大

  • 老眼鏡が手放せない人の負担が軽くなる未来が近い

では日本では治療できないのか?

こちらピロカルピンという薬ですが、日本ではサンピロ点眼として閉塞隅角緑内障や緑内障発作に対して昔から使われております。

日本では濃度が1%と2%となり、海外の1.25%と濃度は異なるのですが、こちらを用いることで老眼を軽減させることは期待できます。

ただし、要注意の点として、こちらのお薬は老眼に対しての処方は認められておりません。ですのでご希望の場合は、診察料とお薬代が自由診療となってしまいます。

今後老眼の診察と点眼治療を当院でも進めてまいりますので、ご希望の方はお尋ねください。

 

では本日の一枚ですが、

服に入りこむニャンコです。

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