睡眠と眼圧の意外な関係
夜の過ごし方が目の健康に影響するって本当?
「日中の眼圧は安定しているのに、なぜ視野が少しずつ狭くなるんだろう?」
そんな疑問を持つ方が少なくありません。
実は最近の研究で、睡眠中の眼圧(夜間眼圧)が、緑内障の進行に関係している可能性が注目されています。
今回は、「睡眠と眼圧の関係」について、わかりやすく解説します。
睡眠中に眼圧はどう変化するの?
私たちの眼圧(目の中の圧力)は、一日中ずっと一定ではありません。
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日中(起きて活動しているとき)よりも
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夜、眠って横になっているときの方が眼圧が上がる
という傾向があることが、多くの研究で確認されています。
これは、
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横になることで血液や体液が頭の方に集まりやすくなる
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夜間に眼の中の水分(房水)の流れが変化する
などの理由によります。
そのため、昼間の診察で測った眼圧が正常でも、夜間にピークがある人が少なくないのです。
夜間眼圧の上昇がもたらす影響
緑内障では、視神経が少しずつダメージを受けていきます。
近年、「夜間の眼圧上昇」や「眼圧の変動幅」が、
進行スピードと関係しているという報告が増えています。
つまり、日中の眼圧コントロールが良好でも、
夜間の眼圧ピークが残っていると、
視神経にストレスがかかり続けてしまう可能性があるのです。
睡眠の質・姿勢も関係する?
▶ 1. 寝姿勢
仰向け(あおむけ)に比べて、うつ伏せ寝や顔を下に向けた横向き寝では眼圧が上がりやすいことが分かっています。
研究では、30度ほど頭を高くして寝ると眼圧が下がるという結果も。
ワンポイント:
枕を少し高めにしたり、リクライニング姿勢に近い角度で寝るのがおすすめです。
▶ 2. 睡眠呼吸障害(いびき・無呼吸)
睡眠時無呼吸症候群の方は、
夜間に血中酸素が低下し、眼圧の変動が大きくなります。
このため、緑内障リスクが高いという研究もあります。(眼圧が上がるだけでなく、神経に流れ込む血液の中含まれる酸素が少ないので、神経が傷んでしまうのです)
いびきが大きい/寝てる途中で息が止まる/日中眠気が強い
→ 一度、睡眠専門医に相談を。
▶ 3. 睡眠時間と質
短すぎる・長すぎる睡眠や、浅い眠り(途中覚醒が多いなど)は、
眼圧や自律神経のバランスに影響しやすいと考えられています。
「7時間前後の規則的な睡眠」を心がけましょう。
夜間眼圧を測る方法は?
現在、一般の検査では昼間の眼圧しか測定できません。
しかし最近では、24時間測定できるコンタクトレンズ型センサーなど、
夜間の眼圧変動をモニタリングする技術も開発されています。
将来的には、「夜間も眼圧を管理する時代」になる可能性があります。
今日からできる、目にやさしい睡眠習慣
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寝るときはあおむけ姿勢を基本に
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枕はやや高めで、頭を少し上げる角度に
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睡眠時間は7時間前後を目安に
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就寝・起床時間をできるだけ一定に保つ
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いびき・無呼吸がある場合は医師に相談
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点眼時間は医師指示どおりに(夜間も効くタイプの点眼もあります)
院長からのひとこと
睡眠は、目にとって「休息の時間」であると同時に、
目の中の圧(眼圧)が変化する大切なタイミングです。
普段の生活の中で、寝方・睡眠リズムを少し見直すだけでも、
目の負担を減らすことができます。
夜の過ごし方にも、ぜひ目を向けてみてください。
では今日の一枚ですが、、、
モンブランを必死に食べたいと訴えるわんこです。
