白内障手術後の見え方の違和感
皆様こんにちは!
桜が綺麗に咲いて過ごしやすい季節になりましたね。
うちのワンコは花より団子で、オヤツやご飯にしか目にないですが、週末はワンコとゆったりした時間を過ごすことができました。
さて今日は白内障手術後の見え方の違和感について。
ほとんどの方は白内障手術を行うと一気に見えるようになって、なんだ、これならもっと早くやっておけば良かったと感じてる方ですが、中には「あれ?なんか見えづらいな。大丈夫かな?」となる方もいらっしゃいます。
この原因としては、
① 術前の白内障の強さがあまりにも強いため、術後の炎症や角膜の内皮にシワがよる(デスメ膜皺襞)と呼ばれる状態になってる事が考えられます。この場合、しばらく時間が経てば自然に回復してきますのでご安心ください。
程度にもよりますが、1週間ほどで改善してまいります。
②白内障以外の疾患の可能性。緑内障や網膜の疾患がある場合、白内障を取り除いても完璧に見えるわけではありません。大抵の場合、術前の検査で分かりますので予めお伝えできるのですが、白内障が強すぎて眼底の観察が困難、眼底の写真撮影が困難な場合、術後になって初めて隠れてる疾患がわかる場合がございます。
③術前との屈折の違い。例えば左右ガチャ目があり、片眼遠く、もう片目で近くをみていた場合、術後は両眼揃える場合が多いです。すると遠くは見えるようになったのに、手元が見えないといった違和感が出てくる場合があります。また、保険が効くレンズの場合、どうしても焦点が遠くか手元になるので、想像以上に術後手元が見えづらかったりする場合がございます。
これは術前にも説明しておりますが、術後の眼鏡を合わせ直すことで解決できます。
④陰性光視症。白内障手術を行った方の一部に見られるのですが、視野の端っこが暗く感じる方がいらっしゃいます。自然に改善することもありますが、ずっと残ってくる場合もあります。
多くの場合は問題ないもので、時間が経てば回復してくるものや術前の説明が上手く伝わってなかった場合がほとんどです。ただ、中には新たに治療を要するものなどもあります。上記以外にも様々な原因はあり、見え方気になる、違和感がある方はお伝えいただければしっかりと精査して説明させていただきますので、お気軽にお伝えください!
今日の一枚ですが、徐々に仲良くなってきたランと新たに家族に加わったメインクーンのキルアです。