白内障の術後点眼
皆様こんにちは!
曇り空が続いておりますが、段々と夏が近づくのを感じ、わんこ飼いにとっては地獄の散歩シーズンの到来が近いですね。
うちの場合、色が真っ黒なので数分で熱々になる、アスファルトは熱いでわんこが熱中症ならないかとても心配です。
さて、今日は白内障術後の点眼に関して。
白内障手術した後ずっと目薬って刺すのかしらと心配な方もいると思います。
原則術後点眼は3種類です。あくまでこれは原則であり、術後の状況いかんでは追加になる場合や、点眼の副作用がある場合中止することもございます。
1 抗生剤点眼。こちらは術後の感染症予防のためのものです。どんな手術でも一番怖いものが感染症です。
せっかく目が見えるようになっても感染症を引き起こすと視力低下、視力障害を引き起こす可能性がございます。
2 ステロイド点眼。手術によってどうしても目の中に強い炎症、外側の結膜に炎症が生じます。そこでその炎症を抑えるためにステロイド点眼を用います。ステロイドで眼圧上昇を認める場合には中止することがあります。また、ぶどう膜炎という目の中の強い炎症の病気の既往がある方は、通常とは違う、効能が強いタイプのステロイドを用います。
3 消炎薬点眼。こちらはNSAIDSと呼ばれる非ステロイドの炎症を抑える点眼です。ステロイドとの違いは、白内障手術後は稀に炎症が強く起き、網膜に水が溜まって浮腫むんでしまい、視力低下を起こすことがあります。こちらの点眼はその合併症を抑えることが期待できるものです。
当院では1、2は使い切りで終了、3は3ヶ月ほど継続していただきます。
さて、今日はここから新しいお薬の話。
日本ではまだ未承認ですし、海外でもまだ治験中の点眼薬です。
クロベタゾール点眼薬と呼ばれるもので、元々は皮膚科で用いる『デルモベート』と呼ばれるストロンゲスト(皮膚に塗るステロイドの中でも最も強力!!!)のものを点眼にしたものです。
こちらの点眼、1日2回を14日間だけでよく、最新の研究では術後の視力回復、消炎効果、疼痛消失効果全てにおいて強い効果を示しました。
一番心配な眼圧上昇も1.6%に認めるのみで、点眼中止で速やかに回復したとのことです。
今後こちらが出ると術後点眼回数の減少が期待でき、術後管理も楽になると思われます。
ただ、日本での発売は当分待たないといけないかもしれないですが、、、
さて、今日の一枚ですが

5分で歩かなくなるわんこです。

