加齢黄斑変性の症状と2026年の新しい治療薬
みなさん、こんにちは!
当院では毎週様々なお花を飾ってます。毎週末私がお花屋さんで探すのですが、なるべく今までと被らないように、なるべく珍しいのを、、、とだんだん自分の首を絞めてる状態なのですが、どうせなら待ち時間をお花を見ながら過ごしていただいた方がいいかなと今後も続けていくので楽しみにしててください!
さて本日ですが、物を見ようとしたときに、中心だけがゆがんで見える、まっすぐなはずの線が波打って見える、こういった症状を感じる方がいらっしゃいます。
こうした症状は、「加齢黄斑変性」という病気のサインであることがあります。加齢黄斑変性は、高齢の方の視力低下の原因のひとつとされており、日本における失明原因の4位の疾患であり、早期に気づくことが大切な病気です。今回は、症状のサインと治療の基本、2026年の新しい動きについてご紹介します。
加齢黄斑変性とはどのような病気なのでしょうか。
網膜の中心には黄斑と呼ばれる部分があり、物の形や色、文字など、視界の中心で細かいものを見る重要な役割を担っています。加齢黄斑変性は、この黄斑が加齢に伴って傷んでいく病気です。大きく分けて、網膜の下に異常な血管(新生血管)ができて出血やむくみを起こす「滲出型」と、黄斑の組織が徐々に萎縮していく「萎縮型」の2つのタイプがあります。滲出型は比較的進行が速く、萎縮型はゆるやかに進行することが多いとされています。危険因子として、加齢に加えて喫煙との関連が広く指摘されているほか、紫外線への長期的な曝露や、近親者に同じ病気の方がいることなども挙げられています。喫煙は数少ないご自身で対策できる危険因子のひとつとされており、禁煙が勧められます。
では、症状のサインはどういったものがあるのでしょうか。
加齢黄斑変性の代表的な症状に、物がゆがんで見える「変視症」があります。例えば、方眼紙のようなマス目を見たときに、本来まっすぐな線が波打って見える場合は注意が必要です。片方の目だけに症状が出ることも多く、もう片方の目で無意識に補ってしまうため、気づくのが遅れることがあります。ご自宅でのセルフチェックとして、方眼状の図を片目ずつ、普段メガネやコンタクトレンズを使用している方はそれを着用した状態で確認する方法もありますが、これはあくまで簡易的な目安であり、異常がなくても安心材料にはならない点にご留意ください。気になる見え方の変化があれば、セルフチェックの結果にかかわらず、眼科での検査をおすすめします。(もちろん変視症を起こす疾患は加齢黄斑変性だけではありません。他の疾患の可能性もあるのでしっかり調べたほうがいいでしょう!)
滲出型加齢黄斑変性に対しては、異常な血管の働きを抑える薬を目の中に注射する「抗VEGF療法」が、現在広く行われている治療です。症状の進行を抑え、視力の維持や改善が期待される場合がありますが、効果の現れ方には個人差があり、継続的な注射や経過観察が必要になることが一般的です。導入初期は1ヶ月ごとに数回注射を行い、その後は目の状態を見ながら投与の間隔を調整していく方法が一般的ですが、具体的な投与スケジュールは使用する薬剤や経過によって異なります。
これまで、萎縮型加齢黄斑変性に対しては、国内で承認された治療薬がなく、定期的な経過観察が中心となっていました。こうした中、2025年9月に、萎縮型加齢黄斑変性に対する国内初の治療薬として、「アバシンカプタドペゴル」(製品名:アイザベイ)の製造販売が承認され、2026年に入り、国内の医療機関でも投与が始まっています。この薬剤は、炎症に関わる「補体」という仕組みの働きを抑える注射薬で、目の中への投与(硝子体内注射)を、最初の12ヶ月は1ヶ月に1回、その後は2ヶ月に1回の頻度で行うとされています。この治療は、すでに失われた視力を回復させるものではなく、病気の進行を緩やかにすることを目的としています。効果や副作用には個人差があり、すべての萎縮型加齢黄斑変性の方に適応となるわけではないため、使用できるかどうかは、詳しい検査のうえで医師が判断いたします。
加齢黄斑変性が疑われる場合、眼科では眼底検査で黄斑の状態を確認するほか、OCT(光干渉断層計)という機器を用いて、網膜の断面を詳しく調べるこます。滲出型か萎縮型か、どの程度進行しているかを確認し、治療方針を検討していきます。
加齢黄斑変性は、進行してしまうと視力の回復が難しい病気ですが、早期に発見できれば、治療によって進行を抑えられる可能性があります。「物がゆがんで見える」「中心が見えにくい」といった症状に気づいた際は、様子を見過ぎずに、早めに当院までご相談ください。
Q. 加齢黄斑変性になると、必ず目が見えなくなりますか?
A. 進行すると視力の回復が難しくなることがありますが、早期に発見し治療を行うことで進行を抑えられる可能性があります。すべての方が重い視力障害に至るわけではありません。
Q. 片目だけ変な見え方がしますが、様子を見てもよいですか?
A. もう片方の目で無意識に補ってしまい、気づくのが遅れることがあります。片目ずつ見え方を確認し、ゆがみや見えにくさがあれば、早めに眼科を受診してご相談ください。
Q. 抗VEGF療法はどのくらいの頻度で受けるのですか?
A. 導入初期は1ヶ月ごとに数回行い、その後は目の状態を見ながら間隔を調整していくのが一般的ですが、使用する薬剤や経過によって異なります。詳しくは診察のうえでご説明いたします。
Q. 萎縮型加齢黄斑変性の新しい治療薬(アイザベイ)は誰でも使えますか?
A. いいえ。すべての萎縮型加齢黄斑変性の方に適応となるわけではなく、使用できるかどうかは詳しい検査のうえで医師が判断いたします。また、すでに失われた視力を回復させるものではありません。
Q. 加齢黄斑変性を予防する方法はありますか?
A. 喫煙との関連が指摘されているため禁煙が勧められるほか、紫外線対策などが挙げられることがあります。ただし発症を完全に防げるわけではなく、早期発見のための定期検診が重要です。
さて、今日の一枚です。

ベスポジでくつろぐにゃんこです🎵

