切らない霰粒腫治療!?
皆様、こんにちは!
こうしてブログに何書こうと夜な夜な色々な論文を読んでテーマを考えてるのですが、我が家の毛むくじゃらの子たちを見てるとペンが進まなくなってくるのをグッと堪えて、今日も最新の情報をお伝えしていきます!
ものもらいの一種である霰粒腫。
瞼が腫れて痛みと共にしこりができたことがある方、大勢いると思います。
ものもらいには麦粒腫と呼ばれる細菌感染と霰粒腫と呼ばれる炎症で生じるしこりの2種類があります。
今回はこの霰粒腫に関してです。
「まぶたにしこりができた…」
「なかなか治らない」
「切らないといけないって言われて不安…」
そんなお悩みで来院される方はとても多くいらっしゃいます。
実は最近、
切らずに治せる可能性がある新しい治療法が登場しています。
それが IPL(光治療) です。
そもそも霰粒腫って何?
霰粒腫(さんりゅうしゅ)は、
✔ まぶたの中にしこりができる
✔ 押すと違和感がある
✔ 痛みは少ないことが多い
といった症状が特徴です。
原因は、
まぶたの脂の出口(マイボーム腺)が詰まること。
この脂は「涙のフタ」の役割をしているのですが、
詰まってしまうと中で炎症が起き、しこりになります。
これまでの治療では
・目薬
・温める治療
・改善しない場合は切開手術
が一般的でした。
ただし…
「切るのは怖い」
「また再発した」
「できれば手術は避けたい」
という声も多く聞かれます。
そこで登場したのが「IPL治療」
IPLとは、やさしい光を当てる治療です。
もともとは皮膚科や美容医療で使われていましたが、
最近では眼科でも安全に使われるようになってきました。
IPLで何が起こるの?
✔ 詰まった脂がやわらかくなる
✔ まぶたの炎症が落ち着く
✔ 霰粒腫の原因そのものにアプローチできる
つまり――
「しこりの原因を根本から改善する治療」です。
ここで疑問、本当に効果はあるの?
はい。実際に医学論文でも効果が報告されています。
2023年 Scientific Reports(Nature系列誌)
霰粒腫の患者さんに
IPL治療+マイボーム腺ケアを行った研究では…
✔ 約70%の人でしこりが改善
✔ 手術と同じくらいの効果
✔ 再発は手術より少ない
✔ 重い副作用なし
という結果が出ています。
つまり、
「切らなくても治る可能性がある」
ということが、医学的にも示されているのです。
IPL治療のメリット
切らない
出血しない
痛みが少ない
ダウンタイムほぼなし
ドライアイも一緒に改善しやすい
治療時間も 10〜15分ほど で終わります。
もちろん初期治療は点眼を行うのですが、点眼で良くならない方は次の手段を取るか放置するかでした。
また、子供の場合大人と違って手術するにも鎮静をしないといけないこともあり、治療できずに諦める方も大勢見てきました。
こちらの治療での痛みは軽く輪ゴムでぱちっと弾く程度です。
ですので侵襲が非常に少なく、お子様たちにも用いることが出来ます。
最後に
霰粒腫は
「放っておくと治らない」
「切るしかない」
と思われがちですが、切らずに治せる可能性がある時代になっています。
ただし、、、
IPL治療は保険診療適用外となってしまうのが難点です。
通常霰粒腫のIPL治療は1ヶ月おきに4回ほど行うのですが、当院では1回税込7700円となります。
通常の切開より高くなってしまうのですが、切るのはためらわれる方、再発繰り返してなんとかしたい方などにはおすすめです。
お悩みの方は気軽にご相談ください!
では今日の一枚ですが。。。
気の抜けるポーズで見つめてくるにゃんこです。
